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 1994年にここ日本に留学し、大学・大学院を経て、その後教師として教壇に立って12年間、
この度、宇賢教育学院を立ち上げることになりました。

 日本に来てはじめてアルバイトをした中華料理店で「お冷」がわからず、日本語が自由に
話せない自分が悔しくて泣いたこともありました。しかし、日を追って日本語がわかるように
なり、たくさんの日本人と出会い、日本が好きになりました。日本の文化にも興味を持つように
なり大学院では日中比較文化の研究に力を注ぎました。一つの言語として覚え始めた日本語の
おかげで、この20年の間に言葉と心が通じ合っていく体験、目には見えない「宝物」をたくさん
手にしました。

 母語が朝鮮語、国語が中国語という特殊な環境で育ち、その後日本に留学したおかげで、私はそれぞれの言語を通じて多様な
文化を知ることができ、より広い視野で世界を見つめ、物事を柔軟に考えられるようになりました。

 私たちは今、グローバル化という決して逆らうことのできない時代の流れの中に生きております。小さい頃から外国語の
学習を通して、人種や国籍で線をひくことなく、すべてのことばや文化に開かれた心を持ったグローバルな人材を育てていく
必要があります。

 そのために、放課後、多言語、多文化に触れ、いろんな習い事ができ、才能がのばせる学童クラブがあればと思ったのです。

 私自身も二児の母として10年近く、育児をしながら仕事をやってきましたので、働く保護者の味方になり、サポートしたい
気持ちも強く持っています。

 日中関係、日韓関係が厳しい今日ですが、私たち一人一人の温かい心のつながりは変わりありません。もっと近隣の国として
仲良くなり、開かれた心でお互いの理解を深めることを目標に頑張っていきたいと思っております。